2016年10月24日 (仮訳)トルコおよびアジア新産のウメノキゴケ型地衣類 Yazici, K., Elıx, JA. & Aslan, A., 2010. Some parmelioid lichens new to Turkey and Asia. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000111/00000001/art00060 [Accessed October 24, 2016]. 【R3-03413】2016/10/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ トルコ、アルダハン県において地衣類の調査を実施し、Myelochroa aurulenta、Parmelinopsis minarumなど5種をトルコ新産種として報告した。 そのうち2種はアジア新産種、別の2種は中東新産種であった。 各種について記載文を掲載し、地理的分布、類似種との相違点などを挙げた。 (トルコ新産種) Myelochroa aurulenta (Tuck.) Elix & Hale コナウチキウメノキゴケ 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna endochlora 地衣体上面がパスチュール状~粉芽状 髄層が有色 本種と異なり仮根が分枝しないか僅かに二叉分岐するのではなく盛んに二叉分岐する 本種と異なり縁部のシリアを欠く Myelochroa supraflava 地衣体上面がパスチュール状~粉芽状 髄層が有色 本種と異なり上部の髄層が黄色 本種と異なり仮根が分枝しないか僅かに二叉分岐するのではなく主に分枝しない (中東、トルコ新産種) Parmelinopsis minarum (Vain.) Elix & Hale トゲウメノキゴケ 【よく似た種との区別】 Parmelinopsis horrescens(トゲウメノキゴケモドキ) 本種と異なり裂芽が円筒形でいくぶん分枝するのではなく典型的には珊瑚状~裂片状 本種と異なり裂芽の頂部にごく稀にシリアを有するのではなくシリアを有する 本種と異なり髄層がC陽性ではなくC陰性 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸ではなく3-メトキシ-2_4-ジ-O-メチルジロホール酸を含む (アジア、トルコ新産種) Parmotrema hypoleucinum (J. Steiner) Hale 【よく似た種との区別】 Parmotrema hypotropum 形態的に同一 本種と異なり髄層がP+橙色ではなくP+濃黄色 本種と異なり髄層がK+黄色~橙色ではなくK+黄色で赤色に変わる 本種と異なり髄層がI陽性ではなくI陰性 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸およびコンノルスチクチン酸を含む Parmotrema perlatum 本種より普通種である 本種と異なり地衣体に疎らにシリアを有するという特徴を欠く 本種と異なり裂片の下面が白色でない 本種と異なり地衣成分として少量のノルスチクチン酸を含むという特徴を欠く (中東、トルコ新産種) Parmotrema reticulatum (Taylor) M. Choisy 【よく似た種との区別】 Parmotrema cristiferum(トサカウメノキゴケ) 本種と異なり地衣体縁部にシリアを欠く 本種と異なり地衣体縁部に”lacinia”を欠く 本種と異なり裂片の縁部まで仮根が伸びるという特徴を欠く 本種と異なり仮根が分枝しない 本種と異なり皮層上部に網目状に亀裂を生じるという特徴を欠く (アジア、トルコ新産種) Xanthoparmelia verrucigera (Nyl.) Hale 【よく似た種との区別】 Xanthoparmelia subverrucigera 本種と異なり地衣体下面が漆黒ではなく褐色 Xanthoparmelia conspersa(キクバゴケ) 地衣体下面が漆黒 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸、コンスチクチン酸、クリプトスチクチン酸、ノルスチクチン酸、コンノルスチクチン酸を含み、”menegazziaic acid”およびヒポサラジン酸を含むことがある 本種と異なり”lusitanic acid”および”verrucigeric acid”を欠く